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2008年 08月 28日
すべり込みセーフで、鑑賞できた「浮世絵の美展」。
広重の、雨に打たれて先を急ぐ人々の臨場感。北斎の、富士山とは対照的な荒れ狂った大波の躍動感。歌麿の、3人並んだ江戸美人の艶っぽさ。どれも食い入るように見たけど、この日いちばんの“かぶりつき”は展示室の外でおこったのです。 今日の記念にと、売店でいけてるグッズはないか物色していたときのこと。視界の端におかしげな金魚が入ってきます。き、金魚が立っている! た、たばこをふかしている! (後で調べたらシャボンを売っていたのですが・・・) この時の私の衝撃といったら。戯画の代名詞『鳥獣人物戯画』と初めて対面したときと同じくらいのセンセーション! 金魚を擬人化するとこうもかわいいものなのか、とにやけ顔で立ち尽くす女子一人。さらに売店をうろついていたら、ありました、今度はシールです! こどもを背負ったお母さん金魚、腰をまげて杖をついているお年寄り金魚、ネコに向かってまるで刀みたく水草を構えた勇ましい奴までいます。もちろん、これもお買い上げ。 胸ときめく作品と出合った一日を振り返って、しみじみ思いました。 「出合いは、思わぬところに潜んでいる」。 ◎「浮世絵の美展」/岡山県立美術館/8月24日(日)まで ◎関連ブログ/「誘う文字」
by holoholo-b
| 2008-08-28 21:14
| 紙もの もろもろ
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